紗喜花のモトレポ!#6 Z125/PRO パーツ開発現場に潜入!(株式会社キジマ-極秘開発室)
どーもです!
今回のモトレポは、くぼが書きます(・∀・)
先日ケイズスタイルからZ125/PRO用のカスタムパーツ第一弾として「リヤキャリア」&「フェンダーレスキット」が発売になりました!
おかげさまで好評を頂いております!ありがとうございます!
今回それらのパーツ開発でお世話になったのは、株式会社キジマさん。
キジマさんは言わずと知れた老舗の総合パーツメーカーですよね~!
そんなキジマさんに実際にお邪魔できるなんてワクワクが止まらないです!
普段なかなか見ることができないこれらのパーツ開発の現場にケイズスタイル女子部キャプテンの紗喜花ちゃんとお邪魔しまして、開発担当の藤原さんにパーツ開発の際のお話を伺ってきました。
招いて頂いたのはキジマの社屋の入り口からかなり奥の方に入った場所にある「極秘開発室」。こんな風に書くとちょっと大袈裟なようですが、やはり公式に発表される前のパーツの開発が行われているということで、部外者が不意に立ち入らないように部屋は内側からカギがかけられるようになっているようです。
まずはZ125/PROが発表になってからご要望が多かったリヤキャリア。
Zシリーズの末弟として登場した注目のこのモデルですが、普段使いをするのにやっぱり積載能力をアップしたい!という方の声も多く、トップケースを付けたりするのに必須のパーツになります。
3月の東京モーターサイクルショーでサンプル商品を参考出品したのですが、この時に既に多くの反響を頂いていまして、開発も早い段階から本格的に着手していました。
パーツを開発する時にポイントになってくるものがいくつかあるんですが、まずは「製品の形状」と「取付方法」ですね。なるべくバイク本体に手を加えず「無加工」で取り付けられるように工夫しています。
カウルに穴を空けたりカットしたりするのって正直勇気がいるし、慣れていないと怖いし億劫になってしまいますよね~何より新車のカウルに傷をつけるのは心が痛みます。。。
そうなんですよね。なので、パーツを手に取ったユーザーがなるべく手を煩わせずに済む方法を考えながら、形状と取り付け場所を考えます。
それプラス耐久性も必要になる、と。。。
取り付け場所、取付方法、材質や形で耐久力が変わってきます。特にこういったキャリア類は荷物を載せる前提で作るのでその辺りはシビアに見ていかないとダメですね。安全面を考慮すると、どうしても無加工というワケにはいかないものも当然出てきてしまう場合もあります。
色々な条件を満たすモノを作らないといけない。だからパーツ開発って時間がかかるんですね~
バイクの性能を落としてはいけないし、最終的にはもちろん実用性がないとダメなので、1番良いポイントを見つけるのが大変ですね。今回は同時開発しているフェンダーレスキットとの同時装着を目指しているのでその辺の兼ね合いもありますし。
こういったサンプルってまずはどうやって作るんですか?
キジマでは過去に開発したパーツで得られたノウハウがあるので、まずは大まかな設計を元に職人さんが手作業でサンプルを作ります。例えばこのキャリアだったら骨の部分を機械で曲げて溶接して…とか
わ!手作業!職人さんすごい!
やっぱり職人さんの経験や勘が大事になってきますね。出来上がってきたサンプルを仮組みして、問題点を出して修正して、、の繰り返しです。きっとZ125にピッタリのキャリアを作りたいと思うので楽しみにしていて下さい。
※掲載写真は開発段階(2016年3月)のものです。実際の製品とは仕様が異なる場合があります。
ということで先日完成したばかりのリヤキャリアは宣言通り無加工で取付可能!材質はスチールで、耐荷重は5kgである程度ハードな使用にも耐えられるようになっています!ケイズスタイルのオンラインショップからゲットできるのでチェックしてみてくださいね~(・∀・)
続いてはフェンダーレスキット。
フェンダーレスといえば定番のカスタムですよね~。後ろからの見た目、リヤ周りをスッキリ&スタイリッシュに変えたい方におすすめのカスタムです!
フェンダーレスキットって定番のカスタムというだけあって色々なパーツメーカーから出ていますよね。
形状はどうしても似てくるので、他のメーカーさんとどう差別化していくか、そこは気を使いますね。
差別化って、むずかしそうですね
フェンダーレスキットも基本的には純正のリヤフェンダーと交換という形でボルトオンで取り付けられる形がベストですね。Z125/PROについては純正のリヤフェンダーにウインカーが付いているので、そのウインカーをそのままフェンダーレスキットに流用できるようにしたいと思ってます。
加工しないで純正と取り替えるだけで良いっていうのは、ビギナーの私でも簡単にできるので嬉しいです!
フェンダーレスの場合はナンバー灯の配線もあるので、配線の取り回しにも気を使いますね。例えば今この段階でのサンプルはナンバー灯の配線が横から出ているんですけど、製品化する時は真後ろに配線を出して見えないようにします。
細かいところだけど、それだけでスッキリ感が違いますね!
そうですね、どこまでこだわるかなんですよね~
凝ったものを作ろうと思ってもコストがかかるんですね…(´・ω・`)
そうですね。例えばボルト一つの材質が違うだけでコストは変わりますからね。場所によってはサビやすいボルトは使えなかったり、でもサビにくい良い材質のものを使おうと思えばそれだけ値段があがっちゃいますし…悩みどころです。低価格でカスタム可能な定番のアイテムだけど、だからこそ気を使う部分はありますね
※掲載写真は開発段階(2016年3月)のものです。実際の製品とは仕様が異なる場合があります。
こうして開発は進みフェンダーレスキットも先日完成しまして、こちらは上で紹介しているリヤキャリアと併用可能になってます!(←ここすごく大事!)
純正ウインカーを使用しつつ、ナンバー灯はLED仕様でスッキリ。リフレクター下部に取り付け可能な原付二種ステッカーも付属されてます。こちらの製品もオンラインショップでGETできますので是非チェックをば!
そして、実はまだこれから発売予定のアイテムがありまーす!
それは…
Z125/PRO専用スクリーンっ!
こちらも定番のカスタムですね~!開発途中のものを少しだけ。
これまでにキジマで作ってきたスクリーンの型というのが存在していて、サンプルを作る段階では、まず希望の形状に近い型を用意してそこからカットラインなどを調整していく形で進めていきます。
なるほど、ゼロから設計するよりもテンポ良く進められますね!
Z125/PROに関しては、もともとスクリーンが付いていない車輌なのでスクリーンを取り付けるための穴位置やステーをどうするかという壁にまず当たりますね。その上で耐久性も必要になってきます。
スクリーンの濃淡って自由に決められるんですか?
通常はコストを抑えるために既製の材料を使う場合が多いので選べる濃さの種類が限られますが、もちろん材料を手配する段階でスモークの濃さにこだわりたい!ということであれば好きな濃さを注文することもできます。ウチ(キジマ)ではスモーク系が多いんですけど、他のメーカーさんだとブルー系やレインボー、ミラー系とかいろいろありますよね。
スクリーンを付けるとバイクの印象がガラっと変わりますよね!
いわゆるバイクの「顔」にあたる部分のパーツなので、形状やカットラインでだいぶイメージが変わってくると思います!
パーツ開発をする上で1番苦労する部分ってどこですか?
最近のバイクって見た目がとてもスタイリッシュでカッコイイんですけど、そのぶんカウルの留め方が複雑になっていたり、昔のバイクと比べるとネジ穴が見えない形状にキレイに成型されているので、後からさぁパーツを取り付けよう!となった時にどうするか、そこが1番苦労しますね~
なるほど~!
今回作成している全てのパーツはこれから細かい部分を煮詰めていって最終的な仕様が決まったら見積もりを出して、ケイズスタイルさんと相談してOKであればこのサンプルを工場に持ち込んで量産していく形になります。
おー!できあがりが楽しみです!
※掲載写真は開発段階(2016年3月)のものです。実際の製品とは仕様が異なる場合があります。
スクリーンは現在最終調整中です。おそらく8月ぐらいに発売になると思います!詳細が決まり次第追ってお知らせしていきますね~乞うご期待!(・∀・)
最後に、この仕事で大変だと思う部分はありますか?やりがいを感じるときは?
パーツ開発というのは基本的にトライ&エラーの繰り返しなんです。やはりクライアントさんから提案された予算や納期というのがあるので、その中でいかにクオリティの高いものを作るか、そこが悩みであり苦労する部分であり…この仕事のやりがいや楽しさを感じる部分でもありますね。こうしたサンプルの状態から実際に製品になって皆さんの手に届いて、レスポンスが得られた時はやっぱり嬉しいです!
これからはもっと大事にカスタムを楽しもうと思います!
今日はありがとうございました!!
キジマでは月に2~4アイテムをコンスタントに発売しているとの事。ウェブサイトから最新情報がチェックできます!
紗喜花プロフィール
1994年10月19日生まれ。神奈川県出身。愛車はKAWASAKIのZRX400。両親の影響でバイクが大好きになり、今年は見事に大型免許一発合格。自身の体験を通じてバイク業界の楽しく興味深い情報を発信中!モデルとしても活躍。イベントやバイク専門誌にも出演予定で今後が期待されている。
紗喜花 (@sakikasss) • Instagram photos and videos
この記事を書いた人:くぼ
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